2009年05月25日

Keith Jarrett/Facing You(1971)

Keith Jarrett/Facing You(1971)

keithjarrettfacingyou.jpg
(ECM 1017)

1. In Front
2. Ritooria
3. Lalene
4. My Lady; My Child
5. Landscape For Future Earth
6. Starbright
7. Vapallia
8. Semblence

All Compositons by Keith Jarrett

Members:
キース・ジャレット(Keith Jarrett) piano

アメリカ・ペンシルヴァニア出身のジャズ・ピアニスト、キース・ジャレット(Keith Jarrett)のECMからのソロ第1作で71年に発表された。
71年11月の録音で、プロデュースはECMのオーナー、マンフレッド・アイヒャー(Manfred Eicher)。
70年にマイルス・デイヴィス(Miles Davis)のグループに参加、オルガンやエレクトリック・ピアノを演奏しデイヴィスのライヴ・アルバム「Live Evil」、「At Fillmore」に演奏を残したジャレットは、71年にドイツのECMを契約、彼自身初のピアノ・ソロ・アルバムとなる本作「Facing You」第1弾として録音した。

ECMにとっても、ジャレットにとってもある種のイメージを決定づけた作品。
ビル・エヴァンスのエレガントなリリシズムと、ポール・ブレイの耽美的なリリシズム、そしてフォーク/ロック的なアプローチを絶妙に取り入れて自己の音世界に昇華せしめた才能は、マイルス・デイヴィスの影響なのでしょうか。
よく言えば高度な融合、悪く言えばいいところ取り。
でもあまりコマーシャルに陥っていないのは、ブレイ度の高さゆえか。
ブレイの「Open, To Love」(72年)がジャレットの「Facing You」の翌年に発表されているのは意外な感じなのですが(イメージ的には逆)、ジャレットに多大な影響を与えたであろうブレイが、逆に「Facing You」を意識せざるを得なくなった作品なのかもしれません。
「Facing You」を聴くと無性に「Open, To Love」を聴きたくなり、「Open, To Love」を聴いていれば「Facing You」を求めてしまう、そんな作品。さらにチック・コリアの「Piano Improvisation Vol.1 & 2」(71年)まで含めたECMの3作品は、図らずも共存しています。
聴衆への迎合と揶揄されながら、実はリスナーのもっと潜在的な欲求に訴えかける作品。
やはりマイルス的な方法論の成功例。

INDEX
http://junn-chang.seesaa.net/article/87061252.html

by junn-chang, May.25, 2009
タグ:ecm Keith Jarrett
posted by junn-chang at 22:35| 茨城 霧| Comment(0) | TrackBack(0) | ECM | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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